(仮称)海部地方消防指令センターの設置が決定されました。
消防指令台は、消防本部が単独で整備し、119番を受信し出動指令を行っていました。また、無線設備は、消防指令台と同様に単独で整備し、被災情報・災害対応方法の伝達、出動部隊の統制手段とて使用していますが、個人情報の秘匿性や大規模災害・特殊災害時の無線利用の効率化を理由に、テレビ電波と同様に、アナログからデジタル化への改修が必要となったことにより、莫大な経費が消防指令業務の運用に必要となり、苦慮していました。
海部地方消防長会では、消防指令台設備・無線設備を単独で設置した場合に比べ、消防力の効率的運用や費用面に節減効果があるなど、住民サービスの向上や行財政上の効果について、単独で整備するよりも共同設置の方が、合理的で経費面でもメリットが大きいと海部地方の首長会に提案を行い、検討されました。
このことから、海部地方の消防行政の効率化、住民サービスの更なる向上を図るため検討を進めた結果、平成25年4月から海部地方5消防署が弥富市十四山支所で、消防指令センターを共同運用することが決定されました。

弥富市十四山支所に設置される海部地方消防指令センターは、海部地方の119番通報を全て受信することとなり、出動指令、無線統制の重要施設となります。
高機能な消防指令台の運用により災害受信、出動指令を行うと同時に、情報収集・傷病者処置の指導など、119番受信対応能力の向上につながり、結果として覚知から現場到着時間の短縮が図られます。
他の消防本部に応援を求める場合等には、応援出動依頼から即座に出動指令を行うことが出来るため、災害対応の連携強化・活動の迅速化、効率化が望め、災害規模・種類により的確な情報提供が可能となり、災害規模の拡大や不測の事態の対応が迅速となります。
また、海部地方で同一の無線周波数を使用することで、災害時の情報統制が出来ることと、緊急消防援助隊の受援体制の強化が見込まれます。
さらに、消防指令業務専従職員数が従来よりも少数になることから職員の再配置を行うことで、消防隊・救急隊・救助隊への増員が可能となるなど、共同運用による様々なメリットが出てきています。
今後、消防行政の発展、更なる住民サービスの向上を目指し効率的な運用を行っていきます。
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